2002.01.19 PM18:30〜 於:帝国劇場
今回の「SHOCK」は1月19日夜公演。1月8日に「SHOCK」に行かれた方から、「昼の部終わった後で、地下で剛の楽屋入りに遭遇した」なんてお話を聞きまして、「こりゃ、早めに行って誰か来ねーか張らねば!」などと妄想したものの、結局普通に食事して17時ごろのこのこ帝劇へとやって参りました。 ファミクラ枠のチケットではないので、タオルの景品交換はナシでそのまま入場。早速パンフをゲット。パンフ…うーん。普通(^_^;)。そして2階に行ってミュージカルフォトも拝見。それぞれの写真見本の下に「光一さん」「翼さん」って書いてあるのがステキだわ。流石帝劇だわ。なんて言いながらも結局フォトは全然買いませんでした。A5はなんか大きくて持て余しそうだったので。オレは普通の写真サイズの方がいいなあ…。早速することがなくなってしまったので、ロビーの椅子に座って、パンフを見ながらツレとお喋り。 ツレ
「役柄とかって去年と一緒なの? そんな大変いい加減なバカ話をしている間に、ようやく座席につける時間になりました。会場入り口脇に貼ってある予定時間を見ると、第1部「18:30〜19:40」、第2部「20:00〜21:55」。…長っ!光一さんが「公演時間中に京都まで新幹線で行ける」とよく言ってましたけど。この数字の並びは改めて見るとインパクトありますね。これを光一さんは今日2回…すげえ。かっこええ。かっこええぜ光一さん!ってな具合に座席にハリキッて一番乗り。←子供。でもL列って一番後ろじゃね?来るまで知らなかったという大変マヌケな話です(笑)。でもかえって全体が見渡せてよかったかもしれないです。舞台のバミリとか、オケピでスタントのマット出したりしてるとことか丸見え。それに群舞のフォーメーションもとてもきれいに見えました。ジャニさんもこういう視点で舞台を作ってるのかなあ。 2階席のセンター最前はVIP席。芸能人はいませんでしたが、頭ピッカピカの偉いさんが結構来ておりまして、お世話係はへっこへこしてました。一体誰なんだらう。 |
「かがやきの日々(Overture)〜Things
That Dreams are Made of〜」 ・・・・・・・・・・・・ 前口上 オケピがセリ上がってきて、振り返るとその指揮者は光一さん、というのが今回の登場シーン。ここでまずキャスト説明などの前口上を光一さんが述べます。しかし最初から盛大にカンでますねい(^_^;)。客席は光一さんのカミカミぶりには少々過剰気味に反応して笑います。オレは笑いませんでしたが…。ここで「折角ですから近くで僕を感じて欲しい」とかなんとか言いながら、客席に下りて参ります。剛の下敷きとかあげてたわっ。そして小さな男の子を発見すると、「今日を忘れられない日にしてあげよう。僕は飛べる、って念じてごらん?」と話しかけ、その子を抱いてフライングしてしまいます。ビックリしたけど勿論男の子は仕込みです。 「Put on a Happy Face」 ・・・・・・・・・・・・ コウイチ率いるカンパニーの公演シーン さらに劇中劇における光一さんの登場シーン。歌の途中で客席に向かってダダダーッと勢い良く走るや、舞台の縁を思いっきり蹴ってそのまま空中に飛び立ちます。昨年もその前も見たはずなんですけど、このフライングへの助走っぷりがとっても思い切りが良くて男前!ワタシ的にはここでガッチリつかまれました。フライングは光一さんと翼のみ。劇中ではフライングの事故によりコウイチが壁に叩きつけられます。この辺演技とはいえ迫力ありますねえ。 「See You Again」 ・・・・・・・・・・・・ 楽日の舞台裏 フライングの事故などが多発し、カンパニーの舞台は大成功ながらも「なーんか、納得できないんだよなあ」とボヤくコウイチ。光一さん、ボヤキ芸は健在(笑)。 |
「Do Me Crazy」 ・・・・・・・・・・・・ ツバサのバイク事故 〜 病院のシーン カンパニーの次の公演地である京都に、「オレはバイクで行くぜ!」と出かけたツバサ。ここでツバサとジュニアが中心となって歌われるのが「DO ME CRAZY」です。確か昨年はバイクのハンドルとヘッドライトがくっついたようなものをジュニアが手に持ってバイクに見せかけていたと思うんですが、今年はキチンとバイク。しかも前半分だけキチンとバイク。どうでもいいところに妙に金かかってそうだなー(^_^;)。でもちゃちくない方がやっぱりヨイです。 バイクで移動中に釣り橋が崩落し、ツバサは足に大ケガを負います。そこで、コウイチ、コウイチの元兄嫁サキホ、カンパニーのリーダーで現在のサキホの夫でもあるタク、ツバサと行動を共にしたジュンらがかけつけます。このシーンで光一さんの着てくるお洋服が…黒の!襟元に黒の羽毛のついた!黒のロングコート!ウエストはキッチリマークされてます。そう、「MILLENIUM SHOCK」における衝撃のメーテル衣装再び(ほんとはちょっと違うんですが)。なんで、なんで病院にそんな服を着てくるんだ…。あまりに場面にミスマッチ。しかしこの問いにジャニさんならこう答えるんだろう。 「似合うから。」 ああ、そうでしょうとも(T_T)。場面に全然合ってなくても、光一さん自体にはめちゃくちゃ似合ってるから始末が悪い(笑)。なんでそんな現実離れした衣装がそんなにも似合うのだ光一さん(T_T)。 |
「幻炎」 ・・・・・・・・・・・・ 光一ソロ・ジャパネスク・ショー 「ツバサが出られなくたって、幕を下ろすことはできない。Show must go on. それがオレの使命。」 お水チックなメーテル衣装にも関わらず、コウイチはアニキ譲りの頑固な芸人魂をサキホらの前で吐露します。すると舞台は病院から一気にジャパネスク・ショーの舞台となる巨大な日本間へ変貌。ここの舞台転換はとってもダイナミック。津軽三味線もゾクゾクしますね。御馴染み、「幻炎」の始まりです。やっぱりこのミュージカル最大の見せ場なんじゃないかな。もう何回も何回も踊っているであろうこのナンバー。ワタシは、光一さんがちょっとこなれた感じになってないかしら?なんてイジワルな視点で見ていたんですけど、目にする限りそんな慢心はわずかにも感じられませんでした。流石。 「Hey! みんな元気かい?」 ・・・・・・・・・・・・ ジャパネスク・ショー〜新撰組〜ハムレット カッチョイイ「幻炎」が終わると、どことなくオマヌケな…しかし聞いたことのあるメロディが…と思ったら、和風にアレンジされた「Hey!みんな元気かい?」でした。ヨーキンがこれ聴いたらどう思うだろうナー(笑)。←爆笑するだけだろう。光一さんが若干こぶしを回しながら、マイク片手に刀を片手に、襲い来る敵をバスバス斬りながら歌います。なんだろう。なんだろうこの感じ。デジャヴだわ。と思ったらつか芝居に近いんですね。この感じ。うわマジ見たいソレ!できれば「幕末純情伝」の坂本龍馬で!とかってまたしても盛り上がりました(確か以前も光一さんにつか芝居やって欲しいとかなんとか書いたことがあるような気がするもので…)。でも「少年タイヤ」でも「熱海殺人事件」やったりしたし、ニッキと草薙くんで「蒲田行進曲」やったし。ホンだけ借りて、という企画なら結構ありうるんではないかと思ったりしてます。こんなの望んでんのオレだけかなあ? 年明けからこれに続く演目が、「忠臣蔵」「四谷怪談」から「新撰組」に変わったそうですね。着流しの光一さんの伊右衛門(男前の代名詞)…ものすごい見たかったなあ。残念だ。ここでは前のコーナーで着てた衣装にそのままハッピを羽織り、ハチマキ巻いて、即席沖田総司の出来上がりです。光一さんが沖田というのは大アリ!だと思うのですけど、やはり沖田はあのポニーテールのカツラがないと始まりません。それに袴も羽織も着て欲しいぞ(T_T)。少々ここはディテールにこだわらなさすぎで残念でした。でも殺陣は相変わらずカッコ良かったです〜。動きがとっても早い!翼もとても上手かった。2人ともまるで踊っているようで、重みはないけどとにかくスピーディ。ダンスやってると違うんだろうなあ。 「ジャパネスク・ショー」の最後を飾るのは、平安王朝風にアレンジされた「ハムレット」。でもジャパネスクなのは衣装とセットだけ。セリフはまんま翻訳劇ッスね。言い回しとかアレンジしてもいいのに…。あと、うろ覚えながら寝殿造りのセットは前回のほうが豪華だったような気がしました。光一さん、コウイチ演じる「ハムレット」と、コウイチの兄のゴーストが演じる「亡き父の亡霊」の二役を演じることになります。←大変ややこしい。ややこしいものの、今回はここが光一さんの二役で演じられたことにより、「剣を向けられた者は実は自分であった」というねじれた空間が発生し、「これは悪夢なのか?」っていう幕引きの光一さんの絶叫がとても悲しく響きました。良かった。また、最後の場面で乱舞する桜吹雪もウツクシすぎ。これ、普通の舞台だったら、絶対ラスト以外にこんなウツクシイ情景出さないですよ。後のシーンの全部がこのシーンに負けちゃうもの。そういうとこにこだわらないのがジャニーズミュージカルの妙にサッパリしたところだと思います。←ホメ言葉。 |
「IN THE NAVY」」 ・・・・・・・・・・・・ 船上リハーサル 盛大に舞台上に散らばったであろう紙吹雪を片付けるためでしょう、舞台には幕がひかれ、その前で秋山くんと風間くんの掛け合いが結構長く行われます。設定は、ジャパネスク・ショー成功によって招かれたニューヨークへ向かう船の甲板で、ということになっております。風間君が秋山君に「カザポンって言うな!」とかキレてて面白かった(笑)。コウイチは大ケガを負ったツバサを東京に残してきたという罪の意識に苛まれ、眠りにつく度に悪い夢にうなされているという。すると、海を眺めるコウイチの独白から、舞台は突然コウイチのみる夢へと展開していきます。 「MASK-THAT DAY」 ・・・・・・・・・・・・ 白鯨 コウイチの夢の中は何故かメルヴィルの「白鯨」の世界。コウイチはイシュメル(多分)、そしてツバサはエイハブ船長となっている。海の男の話なはずなんだけど、ここの光一さんの衣装はベージュのスーツに、黒のリボンタイ。でもリボンタイがいたく素敵だったので許す(笑)。こういうお育ちがいい風な洋服が似合うなあ。光一さんはこのシーンの翼の演技を雑誌等でホメてましたが、カラミのシーンでもちょっと引いた感じで、難役に挑む翼を前面に出してるように思われました。それにしてもなんで「白鯨」なんだろう…。91年の「SHOCK」初演時そのままらしいのですが。いろいろ考えたけど、しっくりくる答えはみつかりませんでした。見た方はどういう解釈をされましたかねえ?あんまりわかんないんで素直にストーリーを追っていたのですが、見てるうちに、「エイハブの白鯨に対する妄執、これは愛なんだわ!」とか思っちゃって、「白鯨×エイハブ」がぐるぐる回ってしまいました。←病気。あはは。白鯨は口がパッカパカしてて可愛かったです。 やっと見つけた白鯨にモリを突き立てるも、船もろとも海中へ引きずり込まれてしまいます。こっからは水中のシーンとなるのですが、まるで水中バレエのような感じ。青の薄幕が張られた向こうで、宙吊りになったキャストが優雅に(?)踊ります。剛はきっとこれ見て冬コンで「君は海の御殿に住んでるようなイメージ」とか言ったのでは?なんて思いました。←PJのSUPER STAGEかもしれんが。 |
ここで20分間の休憩。っていうかまだ70分しか経ってないの(^_^;)?あまりに盛り沢山なのに、まだ半分も終わっていないことに少々唖然とします。中身濃すぎる。 しかしワタシはたまりかねていました。やっぱ2階最後列では、コンタクト矯正後視力0.8の目には表情なんて全然見えねえ(T_T)。「ハムレット」がよい幕引きだっただけに、尚更「光一さんのアップが見たい病」にかかりまして、オペグラを借りにロビーへ行きました。だってウチの双眼鏡ったら最小倍率8倍なんだもん…デカすぎるんだもん…だから持ってこなかったんだもん…。 カトリ
「あのー、オペラグラス一つ。 落とすな、オレ(笑)。ちょ、ちょっとビックリしただけさ。勿論返却すると5,000円は戻ってくるというシステムです。にしても400円は返ってこないのか。当たり前か。しかしこれで舞台を見てみるとかなり視界は良好。2部以降はこれで光一さんを見まくりー!とウキウキしながらベルを待ちます。 1部が始まるときもそうだったのですが、ブザーの代わり(?)に、♪ポロンポロン…とオルゴールのような、なんか物悲しくて不穏な音律が流れてくるんですよね。ちょっとヘン。「こりゃきっと催眠効果がある音だよ!」なんてまたしてもバカ話をしてると、スグに2部が始まりました。 |
「My Truth」 ・・・・・・・・・・・・ 光一ソロ・ブロードウェイ公演 しょっぱなは冬コンソロでも披露した「My Truth」。あー、オペグラ借りてよかったー(T_T)。見える見える。見えまくり。舞台の光一さんは全てがベストショットです。ちょっと汗で髪が額に貼り付いたりすることはあっても、表情はどこでシャッター切っても大丈夫なくらいだ。なんでしょう、この恐ろしいほどのヴィジュアルの安定感は。今更ながら驚きました。 ツバサを東京に残し、ブロードウェイ、インペリアルガーデンシアターの舞台に立つコウイチ。ここは亡き兄の最後の場所ともなったいわくつきの劇場でした。サキホとタクはツバサが心配で日本に残っているつもりでしたが、密かに渡米し、サキホはボーイキュートという名の男優、タクは世話役のおばあさんに変装して、コウイチのブロードウェイ公演に力を貸すことになります。 ニューヨーク組曲・・・・・・・・・・・・ ブロードウェイ公演 こっから光一さんの本領発揮!の正統派ミュージカルメドレーが続きます。しかしオレはずーっと、光一さんのこの安定感は何なのか考えていました。そして当たり前のことに気付きました。光一さんは、終始笑顔なんですね。勿論、ハードなナンバーや物憂いシーンでは笑顔はありません。でも、ほとんどの歌と踊りのシーンにおいて笑っているんです。後でそう友人に言いましたら、「よっぽど舞台にいるのが嬉しいんだろうね…」なんて言われたんですけど、そんなヌルい笑顔じゃなかった。それもあるだろうけど、光一さんの笑顔にはもっと何か強いものが、確信めいたものがあったなあ、と思うのです。それは紛れもなくショウマンシップの表れでした。…なんて男前なんだ。ここまで裏打ちされたものがあると、笑顔は一つの才能だなー、なんて思います。 |
今回兄嫁、そしてボーイキュートを演じたのは、現役タカラジェンヌの樹里サキホさん。ニューヨーク組曲の「FIGHT!」の場面なんて、ほんと男役の方でなきゃ実現しなかったシーンですよね。鈴木ほのかさんのボーイキュートって一体なんだったんだろう…とか思った(笑)。サキホさん、お芝居はあまり上手とはいえなかったと思うんですが(オレが宝塚様式の喋り方に違和感を感じただけかもしれない)、歌とダンスはほんま素晴らしかったです。ラスト近くでソロで歌い上げる「New York New York」の迫力は拍手ものでした。ダンスも、ジャニーズに混じって男性の格好で女性が踊る、っていう光景がほんと不思議な感じで…いや、不思議というか、そういうことができる人もいるんだなあ、と。見てると、動きのシャープさはいくら男役でも本物の男性には及ばないなあ、なんて思ったりもしましたがね。筋力とかそういう問題なんだろうな。でもやっぱカッコ良かったです。 とにかくアドリブ大好きなサキホさん、毎回あるアドリブシーンでは、「ま、いっか。ロシナンテ、お手!」と荒太のマネを披露してました。ちなみにロシナンテは秋山くん。このドラマで役ついてたにもかかわらず、犬か(笑)。それからサキホさん…笑い上戸?芝居中に何回か全く関係ないところで笑っちゃって、出演者に突っ込まれてました。「き…気にしないでくれ!」とかカッコよく言ってましたけど。そういうのが気になってしょうがないのが光一座長です(笑)。その後の歌中とかでも、サキホさんと目が合うとニヤニヤしてました。イヤン。 |
「Press Conference」 ・・・・・・・・・・・・ 舞台の大成功 ブロードウェイでの初日は大成功を収め、舞台裏にはプレスが駆けつけます。主役のコウイチは勿論記者たちに囲まれます。この時の光一さんの衣装が薄ピンクのスーツ上下に赤のシャツ。う、薄ピンク…ちょっと衝撃。想像してみてください。知り合いの男子が薄ピンクのスーツを着ているさまを(笑)。形が非常にプレーンなものだけに、尚更「一体ソレは誰がどこで着る用なんだ!」とか思ったんですけど、光一さんは普通に似合ってました。ホワンとした色がイイ感じ。 「Destiny」 ・・・・・・・・・・・・ 盗作騒動 賑わう舞台裏に胡散臭い男たちが現れます。今回コウイチたちが行ったミュージカルの曲が盗作であると主張する彼ら。なんかね、この人が出てきた途端、客席ではクスクス笑う人が続出するんですね。全然笑うシーンではないのですが。どうも「この人のセリフ回しがおかしい」というコンセンサスが公演中に出来上がっちゃってるみたいで。面白いから笑う、というより、「通なら笑うトコ」みたいになってる気がしました。光一さんも笑っちゃってたというからしょうがないのかもしれないんですが、オレはそんなにおかしいと思わなかったので、なんか違和感を覚えましたね。セリフ回しで言ったらサキホさんの方がよっぽど気になるような…(^_^;)。 この騒動も、作曲者である兄の著作権を証明する書類がスグ出てきて、一件落着。一体なんだったんだろう?という感じではありますが。すると日本にいるツバサが病院を抜け出したらしい、という知らせが入ります。「ツバサのために日本に帰ろう」とカンパニーの面々はコウイチに促しますが、コウイチは「それならいいんだ」と取り合いません。ここでハセジュンがコウイチを「ひどいよ!」みたいになじるんですが、すんごい頑張ってた(笑)。愛いヤツ。なんだか知らないけど感情が高ぶって、おもむろに皆さん踊りだします。ここがこのミュージカルでミュージカルっぽいというか、タモリが嫌がりそうなシーン。わっけわかんねえー(笑)。わっけわかんねーけど、今年も見れて良かった、って感じッス。 |
日本ではツバサが病院を抜け出し、動かぬ足への願いを込めて、海辺で「幸せを運ぶ白鯨」を待ち続けていました。このシーンがなんだかすごく好きだったんですよね。病(ここではケガですが)を患った少年が海辺のコテージで白い鯨を待ち続ける…サナトリウム文学?←激しく違う。なんか翼がはかなげなのもあって、短いシーンですがクるものがありました。このシーンは前出の「白鯨」と共に、91年の「SHOCK」で演じられたもののようですね。最近のジャニーズミュージカルにはない叙情性でしたわ。 ツバサの前に亡き兄(光一さん2役)が現れ、待つだけのツバサを叱咤します。挑発に乗せられて思わず兄に飛び掛ろうとするツバサ。すると足が動きます。立った、立った。クララが立った(笑)。「お前はもう治ってたんだ」と兄は去っていきます。兄のゴースト役の光一さんは白の薄手の上下。歩くと衣装がひらひらします。なんかココはワタシ光一さんのお尻ばっか見てた気が。←終わってる(^_^;)。すんげえ小さくてカッコイイお尻だなあと。 「Let's Go To Tokyo」 ・・・・・・・・・・・・ ツバサの復帰 いろいろありながらもまた舞台は幕を開け、公演を続けるコウイチ。特にこの曲のシーンは華やかですねえ。上から見ると、舞台の縁を電飾が彩ってる。ジャニさんってこういう装置が好きですよね。すごくアメリカ的なものを感じます。 舞台裏に戻ると、♪Let's go to Tokyo…とピアノを爪弾く者が。それはツバサでした。「オレ、ニューヨークへ来ちゃった!」って言い方がカワイイ。「ツバサ、もう大丈夫なのか?足の治った証拠を見せてくれ!」とコウイチが言うと、ツバサの試練、アドリブタイムの始まりです(笑)。ワタシの見に行った日は、「イーチ、ニー、三瓶です。」とおそらく剛仕込みのネタ(つーか三瓶のネタなんだけどさ…)を。コウイチに「お前、休んでる間何してたんだ?」と脱力気味にきかれて、「猪木ばっか見てた」とツバサは答えてました(笑)。 ブロードウェイメドレー ・・・・・・・・・・・・ 皆揃って再び舞台は続く |
ふるさと ・・・・・・・・・・・・ 亡き兄の墓前 ブロードウェイ公演の成功を、亡き兄の墓前に報告する一同。サキホはニューヨークへリョウと共に残ると告げる。コウイチは、「いつも兄の気配を感じていた。いるんだろ?兄さん!」と墓を暴いてしまう(オイオイ…)。墓に亡骸はなく、ただ兄の声が聞こえてきた。「お前はもうオレがいなくても大丈夫だ。これからはツバサがお前の良いパートナーとなるだろう」と。そこでコウイチとツバサのデュエットダンスとなります。この曲なんて言うのかなあ?前回はヒガシと光一さんで金・銀の衣装のデュエットでしたが、今回は白・黒でしたね。 お墓をあばいてしまうというのがなんつーかモノスゴイんですが(笑)、このときお墓にしなだれかかった光一さんの背中がとーっても綺麗で、またしてもそこばっか見てました。綺麗な逆三角だあ。ツバサと肩幅が全然違うんですねえ。この時の衣装は黒のロングコートで、デュエットダンスではそれを脱いで白のブラウスだったと思います。 |
ある日、コウイチによってカンパニーの面々が集められます。「一体何の用なんですかね?サキホさん知ってます?」と聞くジュンに、サキホ姉さんは「やだ。教えない」とか言っててお茶目でした。皆を待たせてようやくコウイチが登場します。 「そもそもは12年前の兄の自殺、それからオレのフライングの事故、ツバサのバイク事故、盗作疑惑…俺たちのカンパニーにいつもつきまとっていた厄災。その原因がオレにはわかったんだ。今、その謎を解いてみせる!じっちゃんの名にかけて!」 光一さん、「じっちゃんの…」のとこではバッチリ客席目線で見栄を切ってました(笑)。どうやら悪い人はタクさんだったようです。急に「ヒーッヒッヒッヒッヒ!」とか壊れ始めるタク。逆ギレて「ああそうさ!お前の兄なんて、ウソの新聞評でショックを受けてすぐ自殺したさ!」など自分で言い始めます(笑)。そして逃げる。コウイチは追い詰めますが、逆に高所から突き落とされてします(でも奇跡的に無事)。「オレ達はショウビジネスの闇に巣食う。栄光のさなかにある者を陥れることだけが喜びさ!オレ達は同じ血を持ったものしか倒せないのだ!」とか何とか、高らかに宣言。どうやら人間とは別の存在だと言いたいようです。するとまさにその子であったリョウ(サキホとタクの子)が、ピストルの銃口を父に向け、発射します。「僕は悪魔の子じゃない!」と言いながら。 コウイチは、「リョウは悪魔の子じゃない。だってラクダとジュンがヤっちゃっても子供はできねえだろ?」なんていう風に慰めます。12歳の子に対してなんてざっくりした慰め方なんだ…(笑)。ジュンは「まずラクダとはやりませんよ!」と抗議。「ラクダ。キャメォ!←CAMELね」と、何故か言い直す光一さんが訳わかりませんでした(笑)。しかし幕切れ、リョウの目は不気味に光り、「to bo continued…」の文字がスクリーンに現れます。どうやら続編が期待できそうです。 謎解き以降のシーンは、これまでの「MASK」にも「SHOCK」にはないシーンで、新機軸ですねえ。幽霊ばかりか悪魔まで登場…そのうち神様とか絶対出てくるよ(笑)。しかし、これが加わったことで、ストーリーが勧善懲悪のとてもわかりやすいものになっておりました。ジャニさんは「MASK」について以前、「内容があってないようなもの」と言ってたそうで。確かに「ジャニーズミュージカル」と謳ってるくらいですから、純正ミュージカルじゃない。ミュージカルとショウの中間のようなものと捉えるべきなんですよね。それをワタシなんて、どうしても日本的な「泣き」のストーリーを求めてしまうもので、最初に「MASK'99」を見たときは、確かに戸惑いました。しかし、ここにきてジャニさんもちょっとストーリー性を求め始めたのかもしれないなあ。そしてそれは多分観客側のニーズに応えたものなんでしょう。 うーん、オレはその傾向自体は歓迎だけど、もっと友情とか、家族愛とか、地に足の着いたストーリーをクローズアップして欲しいなー、なんて勝手に思いました。ジャニーズといえば、映画にしても、ミュージカルにしても、根底にあったストーリーはもともと「友情」だったハズ。それが光一さんのミュージカルには希薄なんですよねえ。それよりも、「ショウビズにかける情熱」とかそういう部分に重心がいってる。これはひとえに光一さんがピンで出てるから、という理由によってしまうんですけどね。だって少年隊だってトニセンだってSMAPだって、メンバー同士がストーリー中で友情を演じるからこそ、観客はそこに感動したんですもの。夢と現が交錯する瞬間が生まれてたわけですよ。キンキにそういうものを望むことは無理だってのは重々承知してますが(相方がアレだからなあ…)、でもなんか、そういうのが観たいなー、と今更ながら。「MASK'99」の家族愛なんかかなりステキでしたしね。 |
ONE ・・・・・・・・・・・・ 兄の昇天 「オレにはすることがなくなった」として、コウイチ兄は昇天していきます。ステージ下手袖側から、客席2階上手寄りまで、ゆっくりと横断フライング。2階だったもので、「わー、来た来た!」と大喜びしました。←そりゃ来るよ(笑)。光一さんはスポットが外れると、ものすごいスピードでフライングの滑車が端までガガガッと移動し、そのまま風のように降りて去っていきました。 なんかねー、涙が出そうになりました。実際結構泣いてる人がいたんですよ。これは昨年はなかったなあ。やっぱ昨年はいろいろな方が出てたので、ワタシもほうぼうに気を遣いながら観てたのかもしれません(笑)。でも今年は光一さんにひたすら集中してましたし、ストーリーとしてもコウイチに感情移入して観れました。脇のジュニアや俳優さんも、光一さんを支えてるんだなー、って感じられてそれでも感動したです。ワタシが3回目にしてようやくジャニーズミュージカルの見方がわかってきただけなのかもしれないんですけど(笑)、とにかくとっても良かったなあ、と思いました。あとですね、なんか今回は「死」のイメージが希薄だった。ジャニさん、それはよいことだと思いましたわ。 「Let's Go To Tokyo」 ・・・・・・・・・・・・ 大団円 |
ここからは、コウイチたちのカンパニーのニューヨーク凱旋公演という設定で、本編からのハッキリした区別はなくショータイムへと続きます。 「- so young blues -」・・・・・・・・・・・・ 光一ソロ 「AXEL」・・・・・・・・・・・・ 翼ソロ 「愛のかたまり」・・・・・・・・・・・・ 光一ソロ 「Endless Love」・・・・・・・・・・・・ 樹里さん・拓さんのデュエット 「アンダルシアに憧れて」・・・・・・・・・・・・ 光一・翼・樹里さん 「ボクの背中には羽根がある」・・・・・・・・・・・・ 光一・翼 「ジェットコースターロマンス」・・・・・・・・・・・・ 翼・錦戸 「もう君以外愛せない」・・・・・・・・・・・・ 光一・翼 ここで二人からご挨拶があります。光一さんは、「はじめは長いんだろうなあ、と思っていましたが、ここまであっという間で、もう残り少なくなってきて、寂しいです」と。舞台に魅せられてるなあ。 「雨のMelody」「情熱」・・・・・・・・・・・・ 主要キャスト |
以 上